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人事異動における部局総務課の役割って何?人事課との違いは?

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【この記事で分かること】

  • 人事異動における部局総務課の役割
  • なぜ一般職の人事異動は部局総務課の影響が強いのか
  • 人事異動における部局総務課と人事課の役割の違い

皆さん、こんにちは!まゆの地方自治情報局(@mayumist_lg)です!

地方自治体に務める地方公務員なら、誰もが気になる、人事異動のお話。

毎年、年度末が近づく度に、人事異動があるやないやで、多くの職員は心ここにあらずの状態になってしまいます。

ところで、この人事異動について、どのように決まっていくか、ご存じでしょうか?

え、人事課が所属長と話をして、適当に決めているんでしょ?」

確かに、小規模な自治体ではそうかもしれませんが、一定規模以上の自治体で、部局ごとに総務課を置いているようなところだと、一般職員の人事異動における人事課の役割は、非常に小さくなります。

その代わりに、人事異動で強力な差配権限を握ることになるのが、部局総務課です。

部局総務課があるような自治体では、どのように人事異動が決まっていくのか…。

あくまで一般論にはなりますが、本日は、国と地方の両方で公務員を経験し、現在は地方自治体向けのコンサル業務にかかわる私・まゆが、人事異動における部局総務課の役割について、お話ししようと思います!

そもそも部局総務課とは

自治体組織は、一定規模以上になると、「部−課」の2層制、または「局−部−課」の3層制の組織を構築することが一般的です。

一般的に、自治体組織は課単位で仕事を進めることが多いですが、2層制または3層制をとるような大規模な組織だと、課単位だと動きがバラバラになってしまうことが多いので、部または局の長…すなわち部長または局長が複数の課を統括して業務を遂行します。

このとき、部長または局長が、部局全体の意思決定を円滑かつ的確に行うための官房組織となるのが、部局総務課です。

部局総務課は、組織の事務分掌的には…

  1. 部局の予算・決算に関すること
  2. 部局の人事・研修に関すること
  3. 部局の議会事務に関すること
  4. 部局行政の企画立案
  5. 部局長の秘書
  6. 部局の庶務に関すること
  7. その他部局の他課に属さない業務

といった感じになっていることが多いです。

部局総務課の人事的裁量

さて、このように部局総務課には、「部局職員の人事に関すること」というのが事務分掌で割り当てられています。

この「部局職員の人事」とは、いったい何を指しているのか…。

これは、自治体によっても程度の差こそありますが、一般的には…

人事における部局総務課の役割
  1. 一般職員の部局内人事配置は、原則として部局総務課限りで行える
  2. 課長補佐〜係長級の部局内人事配置も、部局総務課の意向が強く反映される
  3. 課長級以上の人事配置は人事課が行うが、それに際してのヒアリングは部局総務課に対して実施する

といった形になっていることが多いです。

では、部局総務課がある自治体の人事課は何をしているかというと…

人事課の役割
  1. 課長補佐級以下の部局を超えた人事異動は、人事課が部局総務課にヒアリングをした上で行う
  2. 課長補佐〜係長級の人事配置は、実際は部局総務課が案を作っているが、人事課が決定した体をとる
  3. 課長級以上の人事配置を、首長や総務部門の幹部職員とともに決定していく

といった感じになっています。

要するに…

  1. 課長補佐級以下の実働部隊の人事異動は、ほぼ部局総務課が最終決定している
  2. 人事課は、部局を超えた異動や、課長級以上の管理職の異動を決定している

といった感じで、人事に関するかなりの権限を、部局総務課に移譲しています。

まゆ
まゆ
なお、ごくまれに部局総務課の人事担当がヤバイ奴のときがあるのですが、そんなときは人事課が部局の人事をフォローしてくれます。
内部管理一筋のパワハラ系職員が、部局総務課の人事担当になるパターン、結構あるんですよね…。
たかし
たかし

なぜ部局総務課に人事異動の強い権限を持たせているのか

と、このような話を聞くと、あまり内部管理の経験がない職員などは、

なぜ部局総務課に人事の実質的な決定権があるんだ?

というふうに思ってしまいがちです。

とはいえ、実は人事異動の実務的には、部局総務課に権限を下ろしている方が、何かと合理的ですし、質の高い人事異動を実現させることができるのです。

その理由は、ひとえに

職員の細かい情報は、より現場に近い部署に多い

ということに尽きます。

大きな自治体となると、その職員数は数千人〜数万人にも及びます。

こんな、数千〜数万人単位の職員について、1人1人の適性や能力、パーソナリティからプライベートの事情、人事異動の希望に至るまでの情報を的確に把握することは、はっきり言って人事課だけでは不可能です。

従って、職員の大勢を占める一般職〜課長補佐くらいまでの職員については、人事課ではなく、より現場に近い部局総務課において人事管理をしていく方が合理的ですし、本人に寄り添った人事異動を考えやすくなるのです。

まゆ
まゆ
なお、課長級以上などの幹部職員については、部局総務課の意向を無視して人事課が決めることも多いです。
人事課も、部局総務課の言いなりってわけではないんですね。
たかし
たかし

まとめ

以上、本日は、部局総務課を有する規模の自治体において、人事異動における部局総務課の役割について、お話しをさせていただきました。

自治体によっても差はあると思いますが、一般に、部局総務課には、人事異動の配置において強力な権限と影響力を有しています。

これは、規模の大きい自治体だと、人事課がすべての職員の状況を把握することは困難であることから、より現場に近い部局総務課に人事行政の権限を移譲していることによるものです。

このあたり、内部管理事務を経験した職員であれば周知の事実かもしれませんが、一方で「現場一筋!」のような職員は、実はこういったしくみをあまり知らなかったりします。

もし人事異動に関して思うところがあれば、いきなり人事課に行くのではなく、まずは部局総務課の人事担当者と、腰を据えて話をするようにしましょう。

現場を知らない人事課より、多少なりとも現場に近い部局総務課の方が、より実のある話ができますよ。

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